アガサ・クリスティーの超有名作品4選

読み方

 アガサ・クリスティーの作品なかには、古典の傑作といわれたり、何度も映画化されたりドラマ化されたりし、誰でも一度は”作品名を聞いたことがあるな”といった超有名な作品があります。いずれも今も人気があり、評価も高い作品です。そんな作品4選を詳しく見ていきたいと思います。                                                                      

『そして誰もいなくなった』1939年

**怖いもの見たさの**

おすすめポイント

 アガサクリスティの代名詞とも言える超有名作品です。アガサ・クリスティーを読むなら、何をおいてもこの作品を読んでみてと、必ず勧められる作品です。ポアロやミス・マープルの出てこないノンシリーズです。本を手に取るとわかりますが、こんなに有名な作品なのに意外と薄いです。                                                   

 次々と起こる殺人事件。孤島という逃れようもない状況の中で、登場人物たちの過去が次第に暴かれていきます。精神的にも極限状態へと追い込まれていく。こわい作品です。こわいけどさすがに面白い。どうなるの、どうなるのと気になって、一気に読めます。                         

 『そして誰もいなくなった』の舞台となった島は、デヴォン州のビックベリー湾に浮かぶバーアイランドです。このバーアイランドは、ポアロシリーズのなかの大傑作『白昼の悪魔』の舞台としても有名です。

『オリエント急行の殺人』 1934年

**豪華列車オリエント急行の魅力**

おすすめポイント

 この作品も有名なため、いろいろなところで語られ、映像化されています。『そして誰もいなくなった』と同様に、ネタバレの危険に常にさらされています。早めに読んでおきたい作品です。                           

 あっという間に読めてしまいます。次第に真相に近づいていくときのドキドキする感じがたまらないです。この作品の最大の魅力は何と言っても、豪華列車オリエント急行を舞台としていることでしょう。もしこれが、普通の寝台車の設定だったら、ここまでロマンティックに感じなかったと思います。

 普段の生活からかけ離れた異国情緒あふれる豪華列車の旅、そこに乗り合わせた様々な国籍、階級の人々、食堂車の描写、寝台車の様子など興味深いです。

『アクロイド殺し』 1926年  

**ロジャー・アクロイドはミステリー史上最も有名な被害者?**

おすすめポイント

 アガサ・クリスティーを語る上で外せない作品です。

 フェアかアンフェアかと議論を引き起こした作品ということを、聞いたことのある方も多いでしょう。この作品も『そして誰もいなくなった』と同じくあちこちで語られることの多い作品です。      早めに読んでおくことをおすすめします。

 面白い作品です。                                      

 事件の舞台となるのが、他の3冊と違い、のどかな村です。そこで生活している人々の様子などが描かれていて、他の3冊とは違った味わいがあります。              

 この『アクロイド殺し』ではポアロは引退して念願のカボチャ作りに精を出します。なぜカボチャ作りなのかは、短編集『ヘラクレスの冒険』の最初の方に書かれています。こちらもおもしろい短編集なので興味のある方は読んでみて下さい。                

『ナイルに死す』1937年

**ナイルクルーズで繰り広げられる壮大なドラマ**

おすすめポイント

 ちょっと長い作品で、半分弱読み進めないと事件までたどり着きません。えーと思われるかもしれませんが心配ご無用です。読めます。途中から先を読みたくてたまらなくなります。                                                                          

 舞台は豪華客船、華やかで個性的な人々、異国情緒漂うの雰囲気。ナイルの静かな河の流れが聞こえてくるようです。どっぷりと浸ってみてください。アガサクリスティーはこの本の冒頭で、エジプト旅行から帰ってきて直ぐにこの作品を書き上げたと著しています。

 力強い筆致で、読んでいる私たちを圧倒します。オリエント急行と一緒で、実際に体験しているからこその雰囲気がよく伝わってくるのでしょう。                                              

まとめ

 有名作品4作品どれをとっても、面白い作品です。                         

 どうなっていくんだろう?犯人は誰なんだろう?とページをめくるのがもどかしいくらいです。     時の経つのも忘れて、読んでしまうこともあります。

 そんなミステリーを逃避文学とよぶこともあるそうです。

 アガサ・クリスティーも『ナイルに死す』の前書きで、ひとときを「南国の日差しとナイルの青い水の国に逃れて」(ハヤカワ文庫参照『ナイルに死す』)と著しています。ちょっと一息ついて、アガサ・クリスティーの描くミステリーの世界を旅するこのひとときは、私たちの力になってくれるものと思います。

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